ロータリアトマイザに依るオープンサイクル

写真 スプレードライヤの工程では代表的なフローで色々な製品の造粒に使用されているスタイルです。

  乾燥温度:〜450℃迄可能
  粉体の粒度:40〜100μm

この工程をベースに客先の要望に応じて、造粒方法(ロータリアトマイザ又はノズル)、熱風加熱方式(直火炉又は間接炉)、製品捕集方法(1点捕集、2点捕集、ニューマチック
                             輸送)等さまざまなスプレードライヤ乾燥システムが考えら
                             れます。

ロータリアトマイザに依るクローズドサイクル

写真 空気とは無尽蔵な供給減である為に、殆どのスプレードライヤはオープンサイクルスプレードライヤを採用している。しかしある種の被乾燥物は乾燥工程中での製品の劣化を防止するために、窒素ガス又は炭酸ガス等による非酸化性な雰囲気を必要とする。又この種の被酸化物は可燃性物質又は危険な有機物を含有している。この種乾燥にオープンサイクル方式を用いるのは経済的観念から言って好ましくない。よって図の如く乾燥用ガスを循環させ、乾燥時に蒸発させた回収することが
                                  論理的な方法である。
                                  この方式をクローズドサイクルドライングと称する。

加圧ノズルに依るオープンサイクル

写真 加圧ノズルスプレーはロータリアトマイザスプレーより遙かに大きい粒子径を作るのに適した方法です。 太粒子径は小粒子径と比較すると当然乾燥速度は遅くなります。 この為ロータリアトマイザ方式と同一の熱風との接触方式を取る事は不合理な問題を生じ易いのです。大粒子径の製品を要求する分野は無機質のような熱に強い物質が多く考えられますのでそれらを対象にシステムを纏めたのがこの方式です。ノズルスプレーの場合、圧力とノズルオリィフスの関係よりスプレー量
                                が決まってしまう原理的要因の為、あまり少量の能力
                                の装置は出来ない事に御留意下さい.
                                加圧ノズルは図のように熱風に対向にスプレーをして
                                います。対向流式と云われ装置のコンパクト化が狙え
                                る設計と云えます。

加圧ノズルに依るトールフォーム

写真 前の加圧ノズルシステムは適応するものが熱に強いという前提でコンパクトな装置設計を可能にしましたが, 熱に弱くなお大粒子径粉体の要求が多々あります。大粒子スプレーを加圧ノズルで行い大粒子が熱変質を起こさない低熱風温度で且つ十分な乾燥を達成する乾燥室高さを取ったものです。 乾燥室高が長い場合の気流のコントロールは非常に厄介な問題を含む事に注意が必要です.

スプレークーラシステムフロー

写真